川口英俊の晴耕雨読ブログ

「非有非無」の中道を思慮にあたっての参考偈文

「非有非無」の中道を思慮するにあたっての参考偈文

中論―縁起・空・中の思想 (上・中・下) レグルス文庫より

中論・観有無品第十五「自性の考察」から抜粋・・

10 「有る」というのは、常住に執着する〔偏見〕である。「無い」というのは、断滅〔に執着する〕偏見である。それゆえ、聡明な人は、「有る」ということと「無い」ということとに、依拠してはならない。

11 なぜならば、およそ自性をもって存在するものが、「存在しないのではない」というならば、常住〔への偏見〕が、〔そして〕「以前には存在していたが、いまは存在しない」というならば、断滅〔への偏見〕が、誤りとして付随するからである。

中論・観六種品第五「要素(界)の考察」から抜粋・・

6 「存在(もの・こと)」が存在しないときには、何ものの「非存在(のもの・こと)」が存在するであろうか。「存在(もの・こと)」と「非存在(のもの・こと)」とからは異質のどのようなものが、「存在(もの・こと)」と「非存在(のもの・こと)」とを知るであろうか。

7 それゆえ、虚空は、「存在(もの・こと)」ではなく、「非存在(のもの・こと)」でもなく、特質づけられるものでもなく、特質(相)でもない。他の五つの要素(地・水・火・風・識)も虚空の場合と同様である。

8 しかるに、もろもろの「存在(もの・こと)」の有と無とを見る智慧の少ないものたち〔がいて〕、かれらは、見られるもの(経験される対象)の寂滅という吉祥なるものを、見ることがない。

中論・観因縁品第一「縁の考察」から抜粋・・

9 「もの」は有としても、無としても、有であり且つ無としても、生ずることはない。そのさい、そのようである以上、生じさせる因〔縁〕が、一体、どうして、妥当するであろうか。(因〔縁〕は妥当しない。)

・・抜粋ここまで。

続けて何度も読み重ねていく内に少しずつながら理解が及んでいっているような気がしております。とにかく一歩一歩であります。。

施本「佛の道」
施本「仏教~一枚の紙から考える~」
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