川口英俊の晴耕雨読ブログ

感興のことば・第27章・27・28

感興のことば・ウダーナヴァルガ・第27章・27・28

第27章 観察 

27 諸の欲望に執著し、つねに迷っている者どもは、束縛のうちに過ちを見ることが無い。束縛の執著にとらわれている者どもは、広くひろがった大きな流れを、決して渡ることがないであろう。

28 上にも下にも全く情欲を離れた人は、「われはこれである」と観ずることが無いので、このように解脱して、未だ渡ったことのない流れを、この世で渡り、再び(迷いのうちに)生れることがないであろう。

岩波文庫「ブッダの真理のことば 感興のことば」中村元訳より

英俊・解釈コメント

27 諸の欲望に執著(執着)し、つねに迷っている(煩悩に苦しんでいる)者どもは、束縛のうち(束縛物・執着物・所有物という妄執について、それが苦しみの原因であると)に過ちを見ることが無い。束縛の執著(執着)にとらわれている者どもは、広くひろがった大きな流れ(無常なることの真理を知って)を、決して渡ることがないであろう(安楽なる涅槃には至れないであろう)。

28 上にも下にも全く情欲(愛欲・愛執、妄執、執着・煩悩)を離れた人は、「われはこれである」と観ずることが無い(諸法無我)ので、このように(煩悩・苦しみから)解脱して、未だ渡ったことのない流れを、この世で渡り(安楽なる涅槃に至り)、再び(迷いのうちに)生れることがない(苦の輪廻転生から解脱している)であろう。
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