川口英俊の晴耕雨読ブログ

感興のことば・第12章・16・17・18

感興のことば・ウダーナヴァルガ・第12章・16・17・18

第12章 道

16 昔にはまだ聞いたことのない法輪を転じたもうた人、生きとし生けるものを慈しみたもうた人、迷いの生存の彼岸に達したもうた人、神々と人間とのうちで最上である人、---そのようなかたにつねに敬礼すべし。

17 つねに善き思考をはたらかせよ。しかしつねに悪をさけよ。そうすれば、吹き上げられた塵を雨がしずめるように、諸の思考と思索とを捨て去るであろう。

18 その人は、心では思考を静めることによって、無上のさとりの楽しみを体得すべきである。心ではきよらかな精神統一を結成せよ。遠ざかり離れることから生じた無量(を観ずること)を修して、三つの方法によって三つの執著の巣窟を破壊して、慎重で、よく気をつけている人は、諸の束縛の絆を捨てる。

岩波文庫「ブッダの真理のことば 感興のことば」中村元訳より

英俊・解釈コメント

16 (ブッダが現れる前の)昔にはまだ聞いたことのない法輪(四聖諦・八正道)を転じたもうた人(釈尊・ブッダ)、生きとし生けるものを慈しみたもうた人(釈尊・ブッダ)、迷いの生存(苦の輪廻)の彼岸(涅槃)に達したもうた人(釈尊・ブッダ)、神々と人間とのうちで最上である人(釈尊・ブッダ)、---そのようなかたにつねに敬礼すべし。

17 つねに善き思考(善行のための正思惟)をはたらかせよ。しかしつねに悪をさけよ(悪業は気をつけて避けよ)。そうすれば、吹き上げられた塵(渇愛・煩悩)を雨がしずめるように(収めるように)、諸(渇愛・執着の素である妄想・煩悩)の思考と思索とを捨て去るであろう。

18 その人(ブッダ)は、心では(渇愛・執着の素である妄想・煩悩)思考を静めることによって、無上のさとり(涅槃)の楽しみを体得すべきである。心ではきよらかな精神統一(禅定)を結成せよ。(煩悩から)遠ざかり離れることから生じた無量(を観ずること)を修して、三つの方法によって三つの執著(執着)の巣窟を破壊して、慎重で、よく気をつけて(常に諸行無常に気づいて)いる人(ブッダ)は、諸の束縛(執着物)の絆を捨てる。
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