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川口英俊の晴耕雨読ブログ

ダンマパダ・法句経・第12章・165・166

ダンマパダ・法句経・第12章・165・166

第12章 自己

165 みずから悪をなすならば、みずから汚れ、みずから悪をなさないならば、みずから浄まる。浄いのも浄くないのも、各自のことがらである。人は他人を浄めることができない。

166 たとい他人にとっていかに大事であろうとも、(自分ではない)他人の目的のために自分のつとめをすて去ってはならぬ。自分の目的を熟知して、自分のつとめに専念せよ。

岩波文庫「ブッダの真理のことば 感興のことば」中村元訳より

英俊・解釈コメント

己は己を制せ。己を汚すも清めるのも己次第である。己の目的をしっかりと熟知して、己の勤めに専念しなければならない。

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ダンマパダ・法句経・第12章・158・159

ダンマパダ・法句経・第12章・158・159

第12章 自己

158 先ず自分を正しくととのえ、次いで他人を教えよ。そうすれば賢明な人は、煩わされて悩むことが無いであろう。

159 他人に教えるとおりに、自分でも行なえ---。自分をよくととのえた人こそ、他人をととのえるであろう。自己は実に制し難い。

岩波文庫「ブッダの真理のことば 感興のことば」中村元訳より

英俊・解釈コメント

まず何よりも自らが正しく(諸行無常・諸法無我・涅槃寂静・一切皆苦の四法印、苦諦・集諦・滅諦・道諦の四聖諦)真理を学び、八正道(正見・正思惟・正語・正業・正命・正精進・正念・正定)を実践して、執着・煩悩を無くすことに努めて、それからようやくにして他人にも仏法を説き教えることができる。とにかくまずは己を調えての自制・克己である。

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ダンマパダ・法句経・第11章・155・156

ダンマパダ・法句経・第11章・155・156

第11章 老いること

155 若い時に、財を獲ることなく、清らかな行ないをまもらないならば、魚のいなくなった池にいる白鷺のように、痩せて滅びてしまう。

156 若い時に、財を獲ることなく、清らかな行ないをまもらないならば、壊れた弓のようによこたわる。---昔のことばかり思い出してかこちながら。

岩波文庫「ブッダの真理のことば 感興のことば」中村元訳より

英俊・解釈コメント

諸行無常なるこの世においては、あっという間に時は流れ去りゆく。そのうちに壊れた弓のように身体も朽ち果てて滅びゆくこととなる。過去を思い出しては悩み、後悔したりしているような余裕など全く無い。若いうちに財産をしっかりと貯めて、老後に備えるように、やるべきときにしっかりとやるべきことをして、心を清らかに保って善行を積まなければならない。

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ダンマパダ・法句経・第11章・146・148

ダンマパダ・法句経・第11章・146・148

第11章 老いること

146 何の笑いがあろうか。何の歓びがあろうか?---世間は常に燃え立っているのに---。汝らは暗黒に覆われている。どうして燈明を求めないのか?

148 この容色は衰えはてた。病いの巣であり、脆くも滅びる。腐敗のかたまりで、やぶれてしまう。生命は死に帰着する。

岩波文庫「ブッダの真理のことば 感興のことば」中村元訳より

英俊・解釈コメント

諸行無常なるこの世において、何をのんびりと笑い、歓んでいるのか!こうしている間にも汝の身体は醜く衰え果て、脆くも滅び去ろうとしているのに!さあ、早く諸行無常・諸法無我の真理という燈明を悟り、無明を離れ、解脱・涅槃への道を求めよ!

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ダンマパダ・法句経・第10章・137-140

ダンマパダ・法句経・第10章・137-140

第10章 暴力

137-140 手むかうことなく罪咎(とが)の無い人々に害を加えるならば、次に挙げる十種の場合のうちのどれかに速やかに出会うであろう。---(1)激しい痛み、(2)老衰、(3)身体の傷害、(4)重い病い、(5)乱心、(6)国王からの災い、(7)恐ろしい告げ口、(8)親族の滅亡(ほろび)、(9)財産の損失と、(10)その人の家を火が焼く。この愚か者は、身やぶれてのちに、地獄に生まれる。

岩波文庫「ブッダの真理のことば 感興のことば」中村元訳より

英俊・解釈コメント

何ら罪も無く抵抗しない者たちに対して害を加えたならば、すぐに上記の十種の報いの内のいずれかを受けることとなるだろう。そして、地獄の輪廻に生まれて苦しみ続けることとなる。

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ダンマパダ・法句経・第10章・133・134

ダンマパダ・法句経・第10章・133・134

第10章 暴力

133 荒々しいことばを言うな。言われた人々は汝に言い返すであろう。怒りを含んだことばは苦痛である。報復が汝の身に至るであろう。

134 こわれた鐘のように、声をあららげないならば、汝は安らぎに達している。汝はもはや怒り罵(ののし)ることがないからである。

岩波文庫「ブッダの真理のことば 感興のことば」中村元訳より

英俊・解釈コメント

怒りを言葉・態度に出してしまえば、必ずやその怒りによる報いがわが身に振りかかることとなる。常に心を安らかに穏やかにして、怒りが出ないようにすることは、誠に善いことである。

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ダンマパダ・法句経・第10章・129・130

ダンマパダ・法句経・第10章・129・130

第10章 暴力

129 すべての者は暴力におびえ、すべての者は死をおそれる。己が身をひきくらぺて、殺してはならぬ。殺させてはならぬ。

130 すべての者は暴力におびえ、すべての(生きもの)にとって生命は愛しい。己が身にひきくらべて、殺してはならぬ。殺させてはならぬ。

岩波文庫「ブッダの真理のことば 感興のことば」中村元訳より

英俊・解釈コメント

非暴力・不殺生戒であります。全ての生命は暴力におびえている。己も殺されることをおそれるのであれば、他も殺されることはおそれているのである。己の命が愛しいように他も己の命が愛しいのである。殺してはならないし、殺させてもならない。

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ダンマパダ・法句経・第9章・127・128

ダンマパダ・法句経・第9章・127・128

第9章 悪

127 大空の中にいても、大海の中にいても、山の中の奥深いところに入っても、およそ世界のどこにいても、悪業から脱れることのできる場所は無い。

128 大空の中にいても、大海の中にいても、山の中の洞窟に入っても、およそ世界のどこにいても、死の脅威のない場所は無い。

岩波文庫「ブッダの真理のことば 感興のことば」中村元訳より

英俊・解釈コメント

この世のどこにおいても、悪業の報いから逃れることはできない。また、この世のどこにおいても、無常から逃れることはできない。

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ダンマパダ・法句経・第8章・114・115

ダンマパダ・法句経・第8章・114・115

第八章 千という数にちなんで

114 不死(しなない)の境地を見ないで百年生きるよりも、不死の境地を見て一日生きることのほうがすぐれている。

115 最上の真理を見ないで百年生きるよりも、最上の真理を見て一日生きることのほうがすぐれている。

岩波文庫「ブッダの真理のことば 感興のことば」中村元訳より

英俊・解釈コメント

無明の中で百年生きるよりも、たったわずか一日だけでも、諸行無常・諸法無我・涅槃寂静・一切皆苦の四法印の理解に至り、解脱・涅槃の境地に至ることが大切であります。

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ダンマパダ・法句経・第8章・103・104・105

ダンマパダ・法句経・第8章・103・104・105

第八章 千という数にちなんで

103 戦場において百万人に勝つよりも、唯だ一つの自己に克つ者こそ、じつに最上の勝利者である。

104、105 自己にうち克つことは、他の人々に勝つことよりもすぐれている。つねに行ないをつつしみ、自己をととのえている人、---このような人の克ち得た勝利を敗北に転ずることは、神も、ガンダルヴァ(天の伎楽神)も、悪魔も、梵天もなすことができない。

岩波文庫「ブッダの真理のことば 感興のことば」中村元訳より

英俊・解釈コメント

克己し、執着を離し、完全に煩悩を滅し、解脱・涅槃に達した者は、この世における最上の勝利者であり、もはや三界において輪廻転生することはない。

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